綴り

2022年08月01日

禅寺のお庭を満喫

投稿者: 松本 友香里

読書時間:2分

こんにちは。

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毎朝日差しの強さを感じて日焼け止めの欠かせない夏です。目に差す光は強く痛いほどなのですが、夏の日差しを受けた湖面はこの季節しか見ることの出来ない煌めきがあります。外に出て仕事をしていると運転中に琵琶湖が見えて爽やかな気持ちになりますね。夏は暑く苦手ですが、この季節にしか感じられない美しさは大切にしたいと思います。

 

建仁寺を拝観

先日、お寺の境内で仕事をしている友人と会い、友人も臨済宗の寺院に勤めているため今回は臨済宗建仁寺派の総本山である建仁寺に訪れることにしました。友人の勤めている宗派は臨済宗の中でも別の宗派なのですが、日本で一番古い臨済宗のお寺を学ぶ必要があると感じたようで今回案内をしていきました。同じ禅宗である曹洞宗とは違い単一教団ではないので、さまざまな宗派を比較すると何か面白い発見があるのかもしれませんね。

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造園の学校時代の友人と拝観したため、私たちの拝観ポイントは勿論お庭もその一つです。「潮音庭(ちょうおんてい)」という北山安夫監修の平成につくられた新しいお庭があります。新しいとは思えない馴染みぶりにまず驚きですが、中央に配石された三尊石にモミジからの木漏れ日が差してなんとも目を瞠る光景が広がっており、こちらのお庭には静かに驚かされました。

四方見の庭なので、どこから見ても抜けのない眺めで構成されており、四隅に植わるモミジが空間を包むように枝葉を伸ばしているため包まれている空気を感じます。瑞々しい杉苔の緑が美しく、私たち以外の拝観されている方たちもじっと庭を眺めて思索に耽っているようでした。

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こちらは潮音庭とはうってかわって白砂の綺麗な「大雄苑(だいおうえん)」です。昭和初期に加藤熊吉によって作庭されました。広がる白砂は名前の通りの雄大さがあり、僅かに波打つ砂紋が海や大きな川を思わせます。景石と苔の島による庭園は先日近江庭園でも作庭に挑戦しました。その現場とは敷地の面積や背景などが異なりますが、このお庭から勉強になることが沢山あり、余白の生み方や石の置き方は今後の私たちの作庭にも役に立つと思いました。方丈の南に位置するお庭なので白砂が湖面のように日差しを受けて煌めいているのが印象的です。

友人の勤めているお寺にも広い庭園があるのですが、この季節は雑草の処理が大変だそうで建仁寺の綺麗な庭園を見てこちらの庭園を管理されている方たちの大変さを思って感情移入していました。これは職業病のようなものなのですが、どんなペースで庭園の管理をされているのかがどうしても気になってしまいます。

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建仁寺には関西に引っ越してきてから何回か訪れていたのですが、今回は同じく造園を学んでいる友人とくることが出来て自分なりにも新たな知見を得たような気がします。良いものをどんどん吸収してこれからのお庭づくりに役立てていけたら良いなと思います。

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