綴り

2022年02月18日

さようならの挨拶を

投稿者: 松本 友香里

読書時間:2分

こんにちは。

IMG_7924

枝の先がみるみる膨らんで新芽が開く準備が進んでいます。冬枯れの枝ぶりのよく見えるすっきりとしたラインも美しくて好きなのですが、鮮やかな新緑に敵う緑色は無いと思っておりますので、春の芽吹きもとても楽しみにしています。昨日は小雪がちらついてまだまだ寒さは厳しいですが、季節は着実に進んでおりますので、私たちは暖かい季節を待つのみです。

 

事務所の解体

ずっと大掃除をしていた近江庭園ですが、とうとう本格的に始まりました。

慣れ親しんだ事務所が、がらんどうになっています。

IMG_7927-1

IMG_7929

ものが無くなったので声が良く響く室内は、こんなに広かったかなと思うほど殺風景になりました。正直、私はまだ入社して5年そこそこで長い時間をここで過ごした訳ではありません。ですが、長年過ごしてきた会長を始めとした先輩職人たちはどのような気持ちなんだろうと思わずにはいられません。

今もこれを書きながらガサゴソと事務所の方で音がしていますが、作り上げていった時間と壊していく時間の重みが全く違うということを痛感しています。一瞬で壊れてしまうものを丁寧に作り上げていくことが、何かものをつくる仕事の価値の一つであるのかもしれません。

IMG_7936

IMG_7933

そんな事務所の解体真っ只中でどこで仕事をしているのかと言いますと、仮事務所に居を移してひっそりと仕事をしております。日がよく入ってお庭にどんな鳥が来るのかもすぐに見えます。梅雨時期、暑い時期頃までこの場所にはお世話になると思うので、外のお庭の景色が変わっていくのを見ながら、私は普段と変わらずに仕事をしていこうと思います。

タイトルは何に「さようなら」を?と思われた方もいるかと思いますが、事務所に「さようなら」でした。季節が変わって「初めまして」になる頃を楽しみに、私たちもお庭づくりに邁進していきましょう。

 

-------

現在近江庭園の事務所は改装中ではありますが、お庭の見学等は可能です。お庭づくりに興味のある方、庭園見学希望の方はこちらよりお問い合わせお待ちしております。

*見て頂ける範囲は少し狭まる可能性が御座います。

 

桜と一生

こんにちは。

ミズキの葉が綺麗に開いていました。青々した若葉は本当に目に優しく、瑞々しい感覚を与えてくれます。ミズキだけではなく、他の植物も次第に葉が開いてくるので、これから...

続きを読む

冬の中の春

こんにちは。

暦では大寒の候、既に晩冬の頃です。戻ってきた寒気で肩を竦めて毎朝出勤しておりますが、近江庭園の会長は寒さもなんのそので毎日お庭へ出てお手入れを欠かしません。七十二...

続きを読む

いつか大きな木の下で

こんにちは。

桜もいよいよ散り始め、水辺では花筏が見られるようになりました。花吹雪が舞う快晴の空の美しさは春特有のセンチメンタルな感情を引き起こすような気がします。新生活が始ま...

続きを読む