こんにちは。
こんにちは。
夜には鈴虫の声が聞こえるようになった秋のはじめ。日差しも少し柔らかくなり、夏の刺すような光はありません。影も穏やかで、多少の蒸し暑さはありますが随分と過ごしやすくなってきました。しかしこの過ごしやすさも束の間、今度は寒さで日差しが恋しくなる日々がやってきます。そんな日々の季節の変化が楽しくもあるのですが、体調に気を付けて皆様お過ごしくださいね。
英国ならではの庭へ
最近ブログの更新が不定期になっておりすみませんでした。先日まで休暇を頂いて日本を飛び出しイギリスはオックスフォードに滞在しておりました。友人が現在オックスフォードにおり、その友人を訪ね旅を決行したのです。季節的にも本格的に寒くなる前のイギリスは庭も秋めいていて5年前の春に訪れた時とはだいぶ印象も異なりました。
今回は友人に頼んでさまざまなガーデンや植物園を周り、日本とは違うイギリスならではのお庭を見てきましたので、少しですがこちらで紹介させて頂こうと思います。
まずはRHS Garden Wisley(ガーデン・ウィズリー)です。王立園芸協会が運営・所有しているガーデンで、イギリスで最も愛されている庭とも言われています。私が訪れたこの日は少し小雨が降っていましたが、降ったり止んだりで雨を気にせず庭園内を歩いている人がほとんどでイギリスの風景らしいという話を友人がしていました。
この季節はグラス系が最盛期で、穂が風に揺られ細長い葉がサラサラと揺れてとても気持ちの良いボーダーガーデンが見られました。イギリスの庭では日本と感覚の違う色彩を使い、隙間ない植栽の間を高低差で緩急をつけ流れる感じを出していました。原色系の花たちと、グラス系のくすんだ色が見事に調和して美しいグラデーションです。山がほとんどないイギリスでは、遠くまで景色が抜けて見えるのが特徴で、空が広く空間の広がりと開放感を演出するのが上手だなと感じます。
またこちらのtreegatorという給水バッグを使用して苗木に灌水を行っていたのも特徴的でした。新しい植物のゾーンはほとんどの苗木にこちらのバッグを使用していたのが印象的で、このバッグに水を満水にしておくと6~9時間かけてゆっくりと水が浸透していく仕組みのようでした。水が大量に必要な植え替えたての植物や若い木には効率よく灌水を行うための良い手段だと思います。
旅立つ前にニュースで見ていたこちらのオオオニバスの新種を見たくて、キューガーデンにも行ってきました。こういった植物のニュースを見ると、私たちの知っている植物の世界はまだまだほんの一部で解明されていないことの方が世の中には多いのだなということを実感します。私たちの暮らす生活の中にも新種の植物が平然と生えている可能性もあると思うととても面白いと感じます。
本当にさまざまな植物や庭を見てきたので吸収できる部分が沢山あり、国によって異なる植物へのアプローチの仕方にも学ぶ部分が沢山ありました。日本庭園のような苔のお庭をこちらの国でつくることは向いていないかもしれないですが、その土地の気候にあった楽しみ方、植物への考え方があり、それを知ることで更に植物への理解や探求心が深まった気がします。
ブログではさらっと触れていきましたが、機会があればまたもっと深堀したものを掛けたらと思います。
それでは皆様良い週末をお過ごしください。
ホームページの中だけでは伝えきれない内容もございます。ご不明な点などございましたらお気軽にお電話、メール、またはLINEにてお問い合わせをいただければ幸いです。担当者がご相談内容をお伺いし、ご依頼・お問い合わせについて対応をさせていただきます。
077-579-1128
info@oomiteien.com
LINE: @oomiteien