綴り

2022年08月05日

夏のお手入れ

投稿者: 松本 友香里

読書時間:2分

こんにちは。IMG_9059

お客様のところで差し入れとして頂くスイカは格別です。甘くて水分たっぷりのスイカは汗で流れてしまったカラカラの体によく染み渡ってきます。もうすぐ暦の上では立秋というのに毎日35度を超えるこの暑さ。さすがにこの暑さでは植物たちはすぐにカラカラになってしまいます。お客様からも葉っぱに元気が無いとご相談を頂きます。とにかく猛暑には水分補給しかありません。大変ですが、灌水をどうぞ宜しくお願いいたします!

 

繁茂旺盛な植物たち

夏は暑いですが植物たちが一番元気で旺盛に伸びる季節です。根をしっかりと張った植物は土中の水分と降雨で生きていけます。夏はどんな植物も緑が濃く生命力に溢れていますが、反面、お庭という限られた空間の中では大きく育ち過ぎた植物たちは暴れ通気を悪くする原因にもなり、虫の発生や隣地への越境などさまざまな問題を引き起こします。

植物によっては夏の剪定をすると葉が薄く焼けてしまったり、剪定してもまた同じように枝が伸びてきてしまうこともあるのですが、お盆もあることですし綺麗なお庭の状態で休暇を迎えたいと思うお客様の気持ちもわかります。

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こちらは毎年お手入れに入っているお寺の本堂のお庭です。立派な松や大きな木が植わり境内の道には刈込の道があります。お盆はお寺も忙しくなる季節。沢山の檀家さんが訪れ一年の中でも忙しない季節です。そんな中お庭がボサボサでお手入れが出来ていなかったら気持ち的にすっきりしないのではないでしょうか?夏のお手入れはお庭を持つ方たちがこの暑い夏を少しでも涼しく乗り切るために、目にも涼やか、木にとっても蒸れを防いで病害虫を予防します。

私たちの剪定は、なるべくハサミを沢山入れず、自然な姿のままを残し植物に負担をかけない剪定を心がけています。過度にハサミを入れてしまうと植物は反発してもっと枝を伸ばそうとします。そしてまた強剪定を繰り返しいたちごっこをすることになってしまうのですね。なので夏で沢山伸びてきたからと言って強く切ってしまうことを良しとしていません。それを防ぐために私たちは植物の自然の姿を引き出し、無理なハサミを入れる選択を極力しないようにします。中にはお客様からのご要望で強く切ってほしいというご要望があればそのようにしますが、お客様のご要望とお庭の状態の中で一番良い状態をご提供できるように考えます。

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植物にとっても人にとっても良い環境、良い空間であるように私たちは手を尽くします。今年の夏は本当に厳しいです。人も植物も無理なく過ごせるように出来る限りのお力添えをさせて頂きたいと思います。

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