綴り

2023年02月10日

石を敷き詰める

投稿者: 松本 友香里

読書時間:2分

こんにちは。

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今年もサンシュユのつぼみが膨らんできました。毎年春先に咲く黄色い花が楽しみです。立春が過ぎたからか徐々に夜明けの間隔が早まってきているように感じます。朝4時ごろ目が覚めた時には、ほのかにですが黎明の空の模様があり、着実に春に近づいているなと感じました。まだもうひと寒さありそうですが、季節は正しく進んでいるので残る冬を味わおうと思います。

 

石と向き合う時間

先日から工事に入っているこちらの現場では石の階段と園路づくりをしています。元々お客様がお持ちだった古い石材と近江庭園で用意した石材を組み合わせて意匠的な階段をつくっていきます。

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元々お持ちだった石材が良い味を出し、私たちの持ってきた石材で自然の風合いを出し、歴史と自然の流れが見える階段周りになってきました。階段に使用している大きな石も元々ここにあったものを使用させて頂き、これからもこの場所で歴史を繋いでいくことになります。山肌の見えるような美しい自然石と人の手と時間の加わった切石の組み合わせで綺麗なコントラストが際立ちます。

どこにどんな形の石を入れていけば美しいのか、配置の難しさは経験を積まなければわかりません。実際にこの園路や階段をつくる際も、職人同士で話し合いをしながら石の割り付けを考えていきました。ぴたりとはまる石もあれば気難しい石もあり、様々な形と「何が美しいのか」という答えの無い部分に向き合いながら作業を進めていきます。

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三和土仕上げをするのも一苦労でした。従来の土間部分よりも大幅に拡張し、足場板の上に乗って一二三石の施工をしています。一二三石も化粧のバランスが大切です。わざとらしくならないよう、1.2.3のバランスを考えて小石を入れ込んでくれています。こうした小さなデザインが粋だなと思ってもらえるようなお庭づくりができるようにと常々思っております。三和土もこのあと表面を削るのですが、それはまた今度になりますので完成をお楽しみにお待ちください。

参道の補修工事から始まり、石と向き合うことの多かったこちらの現場、もう作業が終盤に差し掛かっています。最後までこちらの模様もお届けしようと思いますので宜しくお願いいたします。

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お久しぶりです

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生まれ変わった奥の庭

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