こんにちは。
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こちらは元気な胡蝶蘭です。11月の新事務所お披露目の時からはや4ヶ月、元気な姿で今も私たちと仕事を毎日共にしています。いくつか立派な胡蝶蘭を頂いたのですがこの白い子だけは胡蝶蘭の花の平均寿命を更新し未だに元気に咲いています。長持ちする花だとは思っていましたがこれだけ一緒に過ごすことになるとは思っていませんでした。花や植物は思いもよらぬ姿を見せてくれると改めて思います。
植栽をしていく
先日からずっと入らせて頂いている現場に植物が入り始めました。既存の植物として残してあるのが、立派な黒松と金木犀です。こちらはとても大きな木でお寺の歴史と風格を形作る要素として残しておくことになり、今回改修している母屋の玄関周りのシンボル的存在です。金木犀は直径が3m近くもあり、存在感がひときわあります。その2本と他の植栽をどう合わせていくかというのが今回の課題でした。
玄関横には大きなクロモジを植栽しています。クロモジの小さな花は春を告げる代表的な花です。高級爪楊枝の材料としても有名ですよね。葉や枝は良い香りがするので植栽した後も五感で楽しめる植栽ではないかと思います。
黒松や金木犀がお寺の庭園の硬い印象を持っているので、お客様と話し合い、新しく植栽する樹木は雑木の柔らかい印象を持たせたいというお話が出たため今回はお寺の雰囲気も損なわない雑木の雰囲気、日本の野山に生えている樹木をメインに植栽をしてみました。大きな常緑樹が2本既にありましたので、落葉樹も多く春の芽吹きの季節がとても楽しみです。
春から初夏は花盛りになるので今からとても楽しみです。アセビの蕾も今か今かと開花を待っています。苔の緑が鮮やかで美しく、こちらの木陰が苔に良く馴染んでくれることを願って丁寧に貼っていきます。宿根草は現在地上部が出ていないのでわからなくならないように施工中はポットを被せています。春一斉に植物たちが動き出す瞬間を見たいお庭です。
石の施工をしていた時も空間がどんどん仕上がっていく過程がとても美しかったのですが、植栽を入れた瞬間に空間が豹変するのは、やはり植物の空間を変える力によるものだなと思いました。自然の力と人の力が合わさって行う庭づくりならではの面白みがここにあると思います。
それでは最後の仕上げまで、どうぞよろしくお願いいたします。
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