綴り

2023年04月03日

庭に纏わるさまざまなこと

投稿者: 松本 友香里

読書時間:2分

こんにちは。

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苗鹿の常夜灯の桜が見ごろになりました。青空に映える桜といつも変わらぬ常夜灯の佇まいに思わず目が惹かれる光景です。この一瞬の美しさのために桜はずっと春を待っているんだな、と感慨深い気持ちになります。散る姿や咲き誇る姿にその人それぞれの思い出が結びついているのだと思います。思い出の象徴のひとつである桜が沢山咲くこの季節にみなさまは何を思っているのでしょうか。

 

隣家との境界も黒で締める

そんな桜の風景をよそに引き続き行われている事務所の外構工事ですが、この日は先日積んだブロックの上にフェンスを施工していきました。

隣家側は綺麗な木目の入った外装材を貼り付けていきます。事務所の壁の焼板のようなデザインがプリントされているもので、事務所の外壁と相性抜群な仕上がりになりました。トタンと聞くと昔ながらの波板のようなものを思い浮かべる方も多いと思うのですが、この外装材がとても綺麗な仕上がりになったのでトタンと言ってもこのようなシックなまとまり方にさせることもできるんだなと勉強になりました。

内側の塀は事務所側半分を同じ外装材で仕上げていきますが、事務所から道路側を建仁寺垣で仕上げていきます。シックな黒と伝統的な垣根がどのようにマッチしていくのか楽しみですね。

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またある日はサロンの犬走の施工も行っていました。この日は下地のみですが、犬走ができてきたことで、より建物が完成に近づいてきたように思えます。濡れ縁をするための束石が既に据えられており、これから施工していく濡れ縁もどのような仕上がりになるのか楽しみです。実はこの犬走の仕上げには先日施工が終わったお寺のお庭と同じ舗装材を使用する予定です。黒い三和土仕上げになるので事務所の足元もキリっと締まった印象になるかと思います。

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左官屋さんをしたり板金屋さんをしたり、本職の職人さんとまではいかずともお庭に関わることのほとんどを自社の職人で手掛けているので、このような外構工事もまとめて施工ができるのは近江庭園の強みだと感じています。石積みや竹垣のような伝統的な技術だけでなく、さまざまな新しい材料を使いながら建築と庭の調和を大切にした空間づくりを心がけています。そのためにはやはりさまざまなことが出来なければならないですし、新しいものや古いものと囚われず「良いもの」を使おうという考え方が大切だと思います。今回この事務所の改修工事を経て、建築と庭が双方良さを引き立て合うような関係をつくれるようになろうと改めて感じました。

まだしばらく事務所の改修工事も続きますので、引き続きこちらのブログで紹介していけたらと思います!

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黒を纏う近江綴園

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