いろいろな霰零し

こんにちは。

事務所に秋の日差しが差し込んでいます。夏の刺すような日差しは鳴りを潜めて綺麗な秋影が廊下に映し出されています。最近はようやく涼しくなり肌寒い季節になってきましたが、植物たちも次第に葉の色を変化させていて、刻々と変化する風景がいまの楽しみのひとつです。みなさまも温かい飲み物を片手に少し外に出て秋の空気を楽しんでみてくださいね。

さまざまな石材を使用してサンプルを作成

先日作業が早く終わった日に、倉庫で何やら引き続き作業をしているスタッフがおりました。どうやらお客様から霰零しのサンプルの作製を依頼されたそうで、さまざまな石材を使用して霰零しの小さなサンプルをつくっておりました。

小さな伊勢ごろた石や鵜沼砕石・川石などで霰零しのサンプルを何点か作製し、お客様のイメージに一番近いものを選んで頂いて造園に取り入れていくことになっております。それぞれの石材によって同じ霰零しでも全く違う表情を演出することができるので、お客様のイメージする空間の雰囲気を大切にしつつ一番空間に合う霰零しがご提案できれば良いなと思います。

霰零しは沢山の現場でできる工種ではないので、後輩のスタッフにとっては良い経験を積む時間になりました。先輩のスタッフから後輩スタッフへ、アドバイスをしながら霰零しを作製していきます。どのようにすれば美しく見えるのか、無駄のない施工ができるのか、「霰零し」というひとつの技の中には何点もポイントがあり、それらをすべて網羅して作製していくのは腕の良いスタッフでも難しいです。こういったチャンスを逃さず経験を少しずつ積んでいき自分の技として習得していきます。

暗くなるのも早いこの頃ですが、涼しくなってスタッフのみんなも作業がしやすくなってきました。一層技も磨きやすくなってきたことでしょう。このようなサンプル作製なども大事な機会と捉えて、ひとつひとつの経験を大切にしていけたら良いですね。