綴り

2022年12月30日

雫響く空間

投稿者: 松本 友香里

読書時間:2分

こんにちは。

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いよいよ年内最後のブログとなりました。皆様は年越しをどのように過ごされますか?私は仕事納めの日まで毎日会社の植物のメンテナンスをしていました。頂いたシクラメンは、次々と蕾が上がってきて新しい花を咲かせていく一方で、花殻も次々と出来るので毎日花殻摘みを行っています。枯れてきたシクラメンの花びらは元気な時の色よりもワインレッドの色になってとても美しいです。元気に咲いている姿も綺麗ですが、花が終わったあとも色が深みを増していくので、植物はどの瞬間も美しいと感じます。


 

露地の静けさ

先日準備した竹の設えを設置して、こちらで数日間茶事が行われていました。青竹に設えを変えたお陰か、露地の空気はより一層ピンと張りつめたような空気でした。棗の手水鉢に水の落ちる音が微かにするのみで、とても静かな空間です。

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今年は光合成ライトのおかげで苔も瑞々しくよく茂り、今まで張替えを年に数回行っていたのが嘘のような健康的な緑色になってきました。だんだんと土地の土にも馴染み、いかにも張ったばかりの苔というのがとても少なくなりました。こちらの露地をお持ちの先生にも「このライトを取り付けたのが今年で一番良かった」と言って頂けるほど好評だったのが私たちにとっても本当に良かったことのひとつです。

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樋や棕櫚箒も新しくして全てが青竹になり凛とした雰囲気があります。冬の寒空の下で更に空気が冴え渡っていくような感覚です。樋の複雑な組み合わせも今年で数回目の取り換えになり、段々と作業が慣れてきたような気がします。嚙み合わせの部分の加工や、穴を中から止める竹細工の作成も仕様がよく分かってきましたので、作業にかかるのはスムーズです。微調整が難しいのでしっかりと寸法を確認しながら作業をしていきました。

青竹の設えはそのうちに色が抜けて黄色い竹になってきます。その過程も自然の素材だから見ることのできる変化で、緑と黄色の混ざっていく期間も独特の風合いが楽しめます。その色の移り変わりも茶道の世界では季節の移ろいとして重宝されているのだと思います。

静かな空間で点てるお茶の味は、またよく染み入るものと思います。静かな冬の仕事納めの風景でした。皆様良いお年をお過ごしください。

 

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年末年始営業のおしらせ

2022年最終営業日 12月28日(水)まで

2021年営業開始日 1月10日(火)

 

どうぞ、よろしくお願いいたします。上記の日程で冬季休業をいたします。

ご不便おかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

日々復活の兆し

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桜色を身にまとう

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