綴り

玄関前の石積み

作成者: 松本 友香里|2022年01月30日

こんにちは。

本日で既に2022年がひと月経過してしまったということが、にわかに信じ難いです。年々時間の経過が早く感じられますが、植物はその時期になるとぴたりと花を咲かせたり葉を色付かせたりしますので、本当にすごいと思います。春の準備を着々と始めている植物たちに倣って、私も新たなお庭づくりに向けて準備をしていこうと思います。

 

小さな空間を仕上げる

先日私は久しぶりに一日現場に出ており、翌日は使い物にならないほど身体がバキバキになっておりました。いつもオンラインショップでお世話になっているお客様からお庭のご相談を受け、少しだけ石積みをして参りました。

石積みをする前はこのような感じでした。雨の時に土が流れてしまってとても植物を植えられる状態ではなかたそうです。家の周りにはぐるりと大きな擁壁の石積みがされていて、その石積みに圧倒されないように、小さくても負けない石積みをしようと話し、石をしっかり選別して石積みに取り掛かりました。

角の出る石積みなので、角石を慎重に選んでいきます。角を作るために割って加工をし、美しい角と天端を仕上げていきます。小さな石積みなので大きな石をどんと角に据えて小さくても迫力のある石積みをしていきます。

石の配置と見え方はとても重要で、同じような大きさの石をずっと使っているだけでは面白みがありません。大小さまざまな大きさの石を使用することで面白みが出て、自然の力強さが表現できます。

あたかもここに前から石積みがあったような感じが致しませんか?今はまだ裏に型枠がありますがこれを脱型して、奥様の大切にしている椿を次回ここに植栽していきます。土留め兼、植栽スペースが出来て奥様のお庭づくりがより捗るのではないでしょうか。どんどん緑溢れる空間づくりをして頂きたいと感じます。

既にできていたお庭に石積みという一味を加えるだけで、その後のお庭の楽しみ方の幅が広がります。

どんな大きさの空間でもお客様にとっては大切な空間だと私たちは考えておりますので、お庭についてお悩みのことがありましたら是非お声がけください。