笑顔が集う庭 T邸
大阪府高槻市 - 2019年
© OOMI TEIEN
瑞々しい果樹が植わる庭内
収穫のときが待ち遠しい
瑞々しい果樹を植栽し、季節の果物が収穫できるT邸。その果物を近隣の方々におすそ分けし、お菓子を作ってくださることもあるといいます。お庭から広がる近隣の方とのふれ合いは「憩いの場」を目指したT様の理想そのものです。
後ろに控える石積みも植栽の良く映えるグレーの石で積みました。
遮るもののないオープンスペース
揺れる木々と青い芝生が庭へといざなう
繊細な木立と揺れる木洩れ日が魅力的なT邸庭園。あえて柵や塀を設けず、ここを通り掛かった方が誰でも立ち寄れるお庭づくりにこだわりました。さまざまな曲線を描く木々は柔らかい印象を与えて、自然と足を踏み入れたくなる穏やかさがあります。
円形の花壇に集う笑顔と会話
色の違う小舗石をアクセントに
小舗石でつくった花壇は四季それぞれの花が植えられ、一年を通して違う表情を見せます。花壇の縁に人々は腰掛け、お庭談議に花を咲かせるのです。色の違う小舗石を用いてアクセントを加え、遊び心のある模様を描きます。
奥行と立体感
横に長い土地の構造を活かす
見る方向によって表情の違うお庭を心がけ、横から見た時、正面から見た時に違う動きのある空間をつくりました。木々の高低差や枝ぶりの方向を見極め、奥行きを生み出すのと同時に躍動感のある植栽をしています。
石材と芝生のコントラスト
緑と石材 自然素材の調和
曲線を描く芝生のエッジと美しい円を描く小舗石の花壇。それらの曲線が美しく調和して流れのある空間を演出しています。曲線同士が交わると非常に柔らかな印象を与えます。
隣り合う二人掛けベンチ
木のぬくもりを感じるナチュラルな風合い
このお庭にはベンチが2台あります。ここは毎日さまざまな方が腰掛け、季節の流れを眺める場所です。木漏れ日の下、時間を忘れて、ひとときの落ち着ける場所を目指しました。
雪見障子の向こう側
意匠的な雪見障子の向こうには、静かな和の空間が広がる
芝生の庭とはうって変わって、和の落ち着いた空間です。雪見障子から見える雪見灯籠と蹲は、鑑賞者の心を落ち着かせます。苔生す緑の深さに目を奪われるようです。
プロジェクト詳細
次の画像
左右にドラッグ
画面を横向きにすると
見やすくなります