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穏やかな水音の響く庭

滋賀県栗東市 - 2022年
© OOMI TEIEN
美しい縦格子のあるファサード
明るい印象の縦格子の木塀と垣間見える植栽の揺らめき
縦格子の色は風格のある日本家屋の木材の色味とマッチして、格子は現代的な印象もありつつ建築ともよく調和しています。完全に遮蔽しているわけではないので、格子の隙間から植栽の緑がこぼれ格子の直線と植物の曲線が美しく交わっています。
門柱も色を塗装し直し、こちらも塀同様に家屋の外壁と同じ色味で揃えました。
水音の響く和の空間
念願の池を造成、池の周囲には延段で園路を
今回の作庭の中でも池の造成はお施主様のご希望で実現しました。水生植物が浮かぶ池にはご自身でつくられた水の循環する筧も取り付けられ、涼やかな水音が庭の中に響きます。元々お持ちだった雪見灯籠を水際に据え、美しい景をつくっています。
池の周りには延段の園路があり、きっちりとした切石を使いつつも自然石で崩れた印象をつくり硬すぎない空間に仕上がりました。
芝生の緑眩い庭園
既存の芝生を活かし、植栽空間とのメリハリを
手前の芝生はお施主様が元々育てていた芝生を一部残したものです。改修前の庭でも綺麗に保っていた芝生ですが、管理が大変なため、整形した区画をつくり管理の手間の軽減をはかりました。芝生の区画が四角形なので、植栽の空間は苔で曲線を描く島を形作ったほか自然石でつくった延段でメリハリをつけた空間構成となっています。
角ばった空間の中で雑木の柔らかい線が入り庭の硬と柔が丁度良いバランスで仕上がっています。
和室から臨む庭園の景
雪見障子から眺める雪見灯籠のある風景
この庭で一番の眺めは何と言っても池の周辺です。お施主様のこだわった池の景は丁度建築の板の間に面しています。雪見障子から覗く庭の景をいつでも眺められるように庭の構成も考えられています。木々の配置も低いものが顔を覗くように配植されています。

プロジェクト詳細
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美しい縦格子のあるファサード
水音の響く和の空間
芝生の緑眩い庭園
和室から臨む庭園の景
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