松林の中にある癒しの庭
滋賀県大津市 - 2020年
© OOMI TEIEN
広々としたエントランスを迎える石積みたち
旅館の看板は石積みを使用し元々自然に生えていた松はそのままに
疋田石で積まれた大きな石積みにはこの旅館の名前のプレートが掲げられています。厳格な雰囲気があるかと思いきやクリーム色の石は柔らかい印象も与えることができます。
ロータリーの各所には同じ石が使用された植栽地があり、全体の雰囲気が統一されています。
期待感を高める正面玄関
立派な車寄せの向こう側には瑞々しい雑木の庭園が広がる
車寄せのエントランスから正面庭園が顔を見せます。旅館への期待感が高まる緑の庭園が広がり、早く奥へ進みたいという気持ちが沸き上がるようです。
大きな景石を配していますが、硬い印象はほとんどなく、雑木の柔らかな線がここを訪れたお客様に癒しを与えます。
緑の煌めく庭園を堪能
レセプションまでの道を彩る緑の空間
芝生で綺麗に縁どられた植栽地には雑木を多用したリズムの良い植栽がなされています。植栽に緩急をつけることでより自然な雰囲気に近づけることができます。
芝生が植栽の間を道のように渡り、奥にはお客様の過ごすロビーの見える大開口の窓があります。芝生の奥に見える建物への期待感がより高まっていく配植です。
ロビーに広がる癒しの光景
門の先が筒抜けにならないように工夫された配植
ロビーの中から庭を見ると、入口の部分が筒抜けにならないように配植が工夫されているのが分かります。これもお客様同士が気持ちよく過ごせる配慮のひとつです。
室内から見た庭は大きな窓の効果もあり、光景を切り取った絵画を見ているような感覚になることでしょう。
随所に施された石積みの技
人の見えない部分にこそ技を披露する
実はこの旅館にはさまざまな部分に石積みが施されています。旅館の入口や庭園部分の土留め、植栽地の意匠にとさまざまな部分に石積みをしています。
中には石積みが表ではなく裏側にしてあり殆ど人目につかない場所にしてあることもあります。ですがそういう場所ほど技術を光らせることができるのが職人の手業であると近江庭園は考えています。
広大な土地に広がる芝生のドッグラン
天然芝のドッグランはワンちゃんたちも大満足
実はこの旅館はワンちゃんと宿泊できる旅館で、旅館の奥には広々としたドッグランがあります。そこはすべて芝生になっており、心置きなく走り回れるスペースになっています。芝生の敷設は広いと大変ですが、一面緑の地面は美しいですね。
プロジェクト詳細
次の画像
左右にドラッグ
画面を横向きにすると
見やすくなります