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年月の重なりを楽しむ庭 K邸

滋賀県大津市 - 2021年
© OOMI TEIEN
避暑地の別荘のような佇まい
シックなアイアン製門扉と古御影石の玄関がお出迎え
大きな木々に囲まれたまるで別荘のような邸宅です。K様邸には大きなアイアン製アンティーク調門扉が構え、コンクリートの塀と門柱はモダンな雰囲気がありながらも古御影や門扉との調和があります。コンクリートと古御影の質感の異なるグレーが邸宅と植栽の色を引き立てています。
木洩れ日の下を歩く
雑木の木陰が揺らぎ、古御影の園路へ落ちる
使用した古御影石は元々この邸宅が建つ前から使用されているものを再利用したものです。古いものを大切にしたいというK様のご意向を大切にし、年月を経て深みを増す石材ならではの園路を施工しました。
両脇を固める小端積みの植栽地には諏訪鉄平石を使用し、昔ながらの小端積みという技法を用いて洋館やお屋敷のような雰囲気を出すことを目指しました。
植栽地に背の高い雑木を入れたことで、柔らかな木陰の下を歩きながら玄関へと向かいます。
広々とした芝生の青
芝生と石材、レンガ、異素材の調和
青々とした芝生の中に渡る古御影石の園路とアンティークのレンガを使用したもうひとつの園路。これらはそれぞれ全く異なる素材ですが、ひとつの空間の中でそれぞれが打ち消しあうことなく共存しています。
素材選びにこだわったのは真新しさよりも深みのあること。経年”劣化”ではなく経年”変化”を楽しんで頂ける庭にすることです。
目を惹くアンティークレンガの空間
ひとつとして同じものが無いアンティークならではの質感
K様のこだわりのひとつであるこちらのレンガの空間。アンティークならではの人の手を渡ってきた歴史を感じさせます。新しい素材には無い味わいが広がります。苔生した表面も年月を重ねた風合いがよく表れています。
奥に控える古御影石の園路や鉄平石の小端積みと同様に素材を大切にしたいというK様の思いを汲み取り、形にすることができました。
窓から植物が見える庭
木立の中に自分が居ると思わせる配植
窓の傍に樹木の枝が眺められるよう植栽を配置したことで、奥の植栽との遠近感が生まれ奥行を感じるつくりにしています。木々の間から更に奥の木々が見えることで木立の中に邸宅があるような感覚を覚えます。
どこの角度から見ても、その庭の持つ雰囲気を損なわない自然な植栽を近江綴園は目指します。
楚々とした小花の共演
多様な植栽と植生を考える
K様の庭では多様な下草の植栽をしました。それぞれの植物の植生を考えながら、日当たり、風通しその他諸条件を考慮し配植をします。
木陰の下には日陰のもの、日光が好きなものには芝生の真ん中。植物それぞれの性質を考え、生育に負担の無い庭づくりを心がけます。

プロジェクト詳細
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避暑地の別荘のような佇まい
木洩れ日の下を歩く
広々とした芝生の青
目を惹くアンティークレンガの空間
窓から植物が見える庭
楚々とした小花の共演
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