京都を凝縮した庭　リッチモンドホテルプレミア京都駅前

流れを主役にした変化のある景観

水と木と石が調和した、古都の風情

京都という古くからの王城の地を再現するために、その地形を庭に映し出すことにしました。中心にしたのは水です。庭の奥からエントランスに向かって、都を南北に貫く鴨川を思わせるような流れをつくりました。川底は、周囲のモダンな表情に呼応するために色をあまり感じさせない石張りです。

石灯籠が京都の名所のように点在

存在感のある平等院型灯籠

日本の石造物は、この庭のテーマを表すのにぴったりです。全部で＊個ほどの灯籠や手水鉢を使っています。手前の大きな灯籠は、宇治の平等院にあるものと同型です。エントランスから見たときに視線を集めると同時に、
歴史に敬意を払うこのホテルの姿勢をも感じさせます。

山採りの木が自然な姿を見せる

味のあるかたちを大事に

江庭園では、主に山採りの木（山から採ってきた木のこと）を使っています。左右対称できれいに整った木よりも、姿のおもしろい木や味わいのある木を植えることで、自然な里山の雰囲気を醸し出しています。ゆがみのある木を使うことによって、見る人の心が和む庭をつくることができます。

長い光悦垣がダイニングのポイントに

手わざが光る優雅な竹垣

横長の窓に合わせた光悦垣は長さが●ｍあります。
ボリュームがありながら端正なかたちで注目を集めます。窓は上部に障子がはまっていて、大徳寺孤篷庵の忘筌
(茶室)を引用したものです。