こんにちは。
野生のかぼちゃが空中に生っていました。夏の野菜も美味しいですが、秋の味覚も美味しいですよね。さつまいも、かぼちゃ、栗など秋の食べ物はなんだか見ていてもほっこりするようなあたたかい印象があります。しかし、こうして空中に生るような姿を見るとあたたかいという形容よりはド根性というような形容が相応しいような気もします。
秋に多い害虫の駆除依頼
※本日のブログはここから先は閲覧注意でお願いいたします!虫の写真が出ますので、苦手な方はバックでお願いしますね。
秋は実は幼虫などの被害の出やすい季節です。虫は夏に多いイメージですが、秋は虫たちが2度目の孵化をする季節でもあります。植物を食べてしまうような虫は9月頃が幼虫期である種類も多く、今年は特に薬剤散布のご依頼が各所からあります。
特に先日薬剤散布に伺ったお庭は秋の代表害虫、モンクロシャチホコの食害に遭われていました。
こちらの虫はとにかくよく食べます。人を刺したり毒を持っていたりする種類ではないのですが、見た目の毒々しさと何より旺盛な食欲で木が一瞬で禿げてしまいます。こちらのお客様のお庭でも気が付いたらほとんど丸坊主になってしまっていたと言います。凄まじい食欲です。サクラやバラ科の植物によく付く秋の代表幼虫です。葉が食べられていたり、黒い粒粒のフンが木の足元に落ちていたりしましたら居る可能性が大なので、その際はすぐに木を確認してください。
またこちらは、竹や笹を食べるタケノホソクロバの被害にあった笹です。竹や笹にも虫がつくの?と思われる方もいるかもしれませんが、これらを好んで食べる虫もいます。この虫は厄介なことに針に刺されると痛いです。駆除をする際にも注意が必要な害虫です。
こちらの虫は冬に繭が葉の裏にできているのを駆除することで予防ができます。冬は庭仕事が落ち着く季節ではありますが、虫を防ぐことのできる季節でもあります。冬も毎日お庭のチェックをすることも大切ですね。
こちらはハダニに葉を吸汁され、色が抜けてしまったウメモドキです。葉を吸汁するものの中で、先日はグンバイムシによる被害のご相談もありました。色が悪くなり、悪くなった葉は落葉の季節に関わらず落ちて、生育不良を起こします。葉の裏に居るので見つけることが難しいかもしれませんが、このように色の抜けた症状がみられる場合は注意しましょう。
虫の害はまだまだ数えきれないほどあります。では虫を防ぐためにはどうすればよいのでしょうか?毎日のお庭の様子を見て頂くことも大切ですし、風通しをよくするための剪定を行なうことや虫の隠れやすい場所を無くすために落ち葉の掃除を行うことなど、日頃から出来るお手入れで防ぐこともできます。冬の植物が活動を押さえている間に、木に殺虫成分を持たせて虫を寄せ付けなくする方法などもあります。
虫も懸命に生きているので、駆除をしてしまうことも憚られることがありますが、植物も生きていますし何より大切なお庭を台無しにされてしまうことは悲しいですよね。虫の発生しにくい環境を日々つくっていくことで、殺虫剤などを使わなくても良い環境、またより快適なお庭を目指していくことができます。生き物と共生したお庭づくりを目指して、虫との付き合い方も考えなければならないなと感じます。