綴り

芽吹きを待つ

作成者: 松本 友香里|2022年03月31日

こんにちは。

先日訪れた現場の近くでは桜がほとんど満開の状態でした。近江庭園の近くのソメイヨシノはまだほとんど蕾の状態ですが、少し離れた場所では既に見ごろを迎えて多くの人を楽しませています。桜の季節になると茨木のり子さんの「さくら」という詩を思います。私は人生であと何回この爛漫な景色を見ることができるのでしょうか。今年の桜も存分に目に焼き付けたいと思います。

 

植栽が入ったあと

先日から工事に入っているお庭の工事が順調に進んでいます。植栽作業をして、お庭が次第に形作られてきました。植物が入ったことによって、一気に雰囲気が柔らかくなります。

お客様が使いたいとご要望頂いた樹種もしっかりと使いつつ、お庭の雰囲気に合わせた樹形を選んで配植していきます。写真の段階ではまだ完全に植栽が入り切っていないので土のままの部分が多いですが、その土の中では多くの山野草が芽吹きを待っています。

四季を通して草花が楽しんで頂けるように、下草の種類も豊富です。その季節が訪れたらいつの間にか花が開いているようなささやかな演出ですが、小さな季節を楽しんで頂けたらという思いです。

木々もまだ芽吹き前ですが、桜が散る頃には新緑の若葉でお庭が新しい空気いっぱいになっていることと思います。新芽の頃に勝る樹木の美しさは無いのではないかと思うほど、この時期の木々は本当に美しいです。お庭の中にその美しさを引き出せるよう、私たちはお庭の施工に向き合っています。

こちらのお庭の施工も既に佳境を迎えておりますので、最後までしっかりと仕上げていきたいと思います。