こんにちは。
モミジなどの葉が開いてお庭が本当に賑やかになってきました。今年は事務所の改装を行っているので、中庭があまりゆっくりと見渡せませんが春の朝一番の空気はとても清々しく気持ちが良いです。モミジに続いて次々と芽吹いてきた植物たちは、冬の厳しい寒さに耐えた植物たちにとって春の暖かさは待ち望んでいたものなのでしょう。春の光を集めて緑がきらめくのが楽しみですね。
自社庭園は学びの場
高い木の上でも軽い身のこなしで作業をしています。近江庭園に植栽されている沢山の樹木たちは一気にまとめて作業するには数が多すぎるので、出来る時に時間を取って少しずつ手入れをしています。自社の庭園を自分たちで管理することは、この庭園をつくった会長の美意識を学ぶのに最適なことです。
自分たちの会社の色を学ぶためには、身近にある自社の庭をゆっくり見つめ直すということが大切ですね。
先輩から後輩へ、技術の継承は今の近江庭園には急務です。縮小傾向、高齢化にある造園業界の中で技を保ち続けるというのは難しくなってしまっています。こうした僅かな時間の中でも、若い技術者に細やかな指導と練習が行えるように会社の体制として技術の教育システムを作れたら良いなと感じています。
日本庭園の技術が途絶えないように、私たちのつくるお庭の中でそういった技術を発揮できる場所をつくっていけたらと思います。裾野を広げることや造園に携わることで得られる技術のこと、私たちが発信できることはまだまだ沢山ありますよね。課題も沢山ありますが、お庭づくりに携わる中で自分を含めた若い技術者が職人として肥えていけるような働きをしていきたいです。