綴り

秋の風情を一身に浴びて

作成者: 松本 友香里|2022年11月13日

こんにちは。

秋雨の降った週末、皆様はいかがお過ごしでしたでしょうか?気が付けば11月も既に中頃で、いよいよ年末の忙しい気配がしてきたところではないでしょうか。私はと言いますと今から年末の忙しさに戦々恐々とする思いです。残り僅かな秋を楽しんでいこうと思います。

 

秋の特別拝観

週末に私は京都八瀬にあります瑠璃光院の秋の特別拝観に行ってきました。京都市内の中心部から少し外れた比叡山の麓にある見事な建築と名庭のある寺院です。

平安貴族や武士たちにやすらぎと憩いの場として親しまれていた寺院であります。

数寄屋造りは中村外二、庭園は佐野藤右衛門が手掛け、非常に文化的価値も高く、庭と建築の見事な融合は感動を覚えるものでした。この日は雨が降っていたのがかえって良く、苔生した庭の緑が一層瑞々しく美しく見えたように感じます。

一緒に訪れていた友人も日本人の粋な部分が全て詰まっているようだと言い、まさしくそんな風景が見ることが出来てとても嬉しく思いました。

日本人の持つ詫び寂びの感性や禅や茶の湯の精神世界は日本独自のものだと思っています。こういった表現や文化を私たちが簡単に絶やしてはいけません。そのためには私ももっと勉強し、興味を持って色んな所に足を運び実際にどんな技や意匠、思いが込められているのかを紐解いていきたいと思います。そうしたことが自身の庭づくりの糧になると思っていますので、これからも色んなことを吸収して邁進していくつもりです!

皆様も是非、京都にお越しの際は八瀬の瑠璃光院に行ってみてくださいね!