綴り

石畳のあるお庭

作成者: 松本 友香里|2022年05月19日

こんにちは。

沢山の草花が咲いています。暖かいを通り越して、既に現場のスタッフたちは暑さに参っている様子。本格的な夏の訪れを前にして体を徐々に夏仕様に慣らしていかなければなりませんね。かく言う私は、今の仮事務所がとても寒くて外の陽気とは対照的に未だに少し寒い思いをしながら仕事をしています。外に出た時の温度差で体調を崩さないように気を付けていきたいですね。

完成したお庭へ
先日完成したお庭を確認しに行ってきました。家の前面を大きく石畳のスペースにし、以前のお庭で使用されていた御影石も使って全体を仕上げています。普段は石畳の上にはお車が停まっていることが多いそうなのですが、車が退いても綺麗に見えるお庭にしようということで贅沢に石を使用し駐車スペース兼なんでも使える広いスペースを生むことができました。
2階のベランダの下になる部分は石畳も平らになっているので椅子などを出して外での時間を過ごしやすいようにもなっています。
 

 

石の目地に広がる緑と下草が上手に共生して既にお庭をつくってから年月が経っているかのような風合いがありますね。既存であった御影石が良い味を出していると思います。石の良さは経年すればするほど味が出ることです。家の成長に合わせて、石もより味わい深くなってくることでしょう。深みのあるお庭にはこういった素材の良さが肝心です。

石積みと植栽の緑も相性ピッタリですね。よく揃えられた天端から見える樹木の緑がとても柔らかく、硬い印象の石を中和させて植物と石が馴染んでいます。建築自体も少し硬めの印象のあるものですので、植物の有機的な曲線が入ることでとても雰囲気が和らぎます。家と庭がよく混ざり合ってこそ空間が整うのかもしれませんね。家側から見ると植栽の隙間からよく石積みや石畳が見え奥行を感じます。

こちらのお庭はこれから一番厳しい夏の季節に入っていきます。無事に夏越しをして来年もその先もお庭の成長を見守っていけるように、私たちがこれからもサポートしていけたらと思います。作った時が一番美しいのではなく、作ってからずっと育てていく健康的なお庭を目指して、これからも頑張っていけたらと思います。