綴り

梅雨のさなか

作成者: 松本 友香里|2023年07月03日

こんにちは。

大きな花が美しいアジサイが事務所で満開です。こちらはお客様からお預かりしている大切なアジサイなので大切に育てています。季節は既に夏至の末候である「半夏生(はんげしょうず)」です。この頃に降る雨は「半夏雨(はんげう)」と呼ばれ、大雨になりやすいと言われています。昔の人はこの暦を目安にして、田植え仕事をし災害に警戒して暮らしていたのだと思います。昔とは気候がだいぶ変わっていますが、まだまだ私たちは暦から教えてもらえることが沢山あります。

 

梅雨のお庭

最近は雨の予報におびえながら作業をしている毎日です。私たちの仕事は外での作業がメインになるため、雨の日は効率が悪く場合によっては作業が出来ないこともしばしばです。予定がすべて後ろ倒しになってしまうと工程が崩れてしまうので、現場への負担も勿論ですが、お客様をお待たせしてしまうというのが心苦しいです。

また、雨露に濡れた植物たちは潤っていてとても美しいのですが、美しい反面梅雨時期は植物たちも不調になりやすい季節です。蒸れた環境はカビが発生しやすく病気にかかりやすくなります。また水はけが悪くなると根腐れの原因になったり、虫も増える季節ですので虫害が発生したり、植物にとっても油断大敵な季節です。水やりの手間が省けるという面もありますが、雨の上がった隙間には変わらずお庭にでて植物の様子を観察してみてくださいね。

7月に入れば梅雨も落ち着くことでしょう。ですが、それから先はどんどん暑くなっていく夏本番です。梅雨にあんなに雨が降ったのに、今度は水やりの大変な日々が始まります。お庭仕事は1年を通して休みがありません。そんな忙しなさもお庭仕事の醍醐味かもしれませんね。私たちも雨が少しでも弱まることを祈りながら本日も頑張ってお庭づくりをしていこうと思います。