こんにちは。
快晴の空と青い湖、そして真っ白な雪。この景色が見られるのは滋賀県ならではですね。会社のある湖西地方は比叡山や比良山系といった山と湖に囲まれた自然の多い地域です。先日の大雪で山は真っ白になり、湖岸沿いも雪が積もって浜が真っ白でした。交通は少し不便でしたがこの景色を見るとこころも晴れやかになります。
松枯れ病を予防しよう
湖岸沿いでは大きな松が沢山枯れてしまい、昨年大規模な伐採工事がいたるところで行われていました。枯れた松を放置しておくと倒木や折れ枝が危険なので、早めに対処する必要があります。何故松が枯れてしまうのかというと、原因はさまざまあるのですが「松枯れ病」はその中でも恐ろしい病気です。マツクイムシと呼ばれるカミキリ虫がマツノザイセンチュウという虫を運び、その線虫が松の中に入り込むと松は自分の生理作用で松脂を出すのを止め、自分自身を枯らしてしまうのです。
その線虫被害を防ぐために、今回は樹幹注入という方法で殺線虫剤による松枯れ防除を行いました。
松の幹に細い穴を開けて直接薬を注入していきます。中に直接注入しておくことで入り込んできた線虫はすぐに殺虫されることになります。こうしておくことでカミキリムシを媒介して線虫が入って来なくなるので松枯れ病を引き起こすことを事前に食い止めることができるのです。薬の注入が終われば穴を塞いで終わりになります。この薬は一回注入すると約6年間効果が持続します。一回打っておけばしばらくは松枯れ病の心配が軽減されるのですね。
今回施工させて頂いた現場は湖の畔に位置する宿泊施設で大きな松林と湖が美しい景観をつくっています。すべての松に注入できたわけではありませんが、これで景観が少しでも守られれば雪深い中行った甲斐があるものです。
みなさまもご自宅の松で心配なことがある際は是非お問い合わせください。