綴り

暮らしの真ん中で

作成者: 松本 友香里|2022年05月29日

こんにちは。

毎年この季節は会社の睡蓮が顔を出します。朝に咲き、昼を過ぎた頃には花を閉じ眠っているので、植物の体内時計には驚かされます。午睡の蓮で睡蓮とはよく言ったものです。泥の中からこんなに綺麗な白い花が咲くなんて、自然の美しさには感心するばかりですね。

 

完成を見届けて

先日仕上げに伺った現場のお庭が完成いたしました。(まだ少しだけ工事が残っていますが)植栽選びをまかせて頂き、お施主様と色々なお話をして完成したお庭です。

四方が建築に囲まれている完全な中庭スタイルのお庭です。真ん中の自然石のデッキはご家族の団欒の場に。椅子を出して日光浴や夕涼みに、さまざまな暮らしの一部分になっていく空間になりました。それぞれの窓から見える多様な風景は部屋ごとに違う視点でお楽しみいただけます。

部屋と部屋をひとつなぎにして、その中心としてお庭があります。自然石のデッキと名栗の濡れ縁がフラットで繋がっていることで空間の繋がりは更に増し、より暮らしの中に溶け込んでいく空間を目指しました。

実際にお客様がこれからこのお庭と生活していく中で、暮らしの一部として馴染んでいくことを願っています。

季節と共に暮らす生活をご提供できるように、これからも精進してお庭に向き合っていこうと思います。完成が一番美しい状態ではなく、共に育てていくお庭づくりをしていけますように。