綴り

日本のお庭らしさを出したい

作成者: 松本 友香里|2022年03月20日

こんにちは。

「花冷え」という言葉があるように、桜が咲く季節にもとても寒い日があります。先週はしばらく暖かい日が続いていたのですが、今週はまた寒い日が戻って来るようですね。初御代桜(ハツミヨサクラ)はソメイヨシノよりも半月ほど早く咲いておりますが、その花が急な寒さで驚いてしまうのではないかと思います。(写真は桜ではなく蝋梅です。)

皆様も三寒四温の毎日ですが、体調を崩さぬようお過ごしください。

 

和=古い、ではない

今進んでいるお庭の工事は普段私があまり手掛けないようなデザインだと個人的には思っています。普段は植栽がメインになることが多いのですが、今回は石工や水景などがあり、和の雰囲気を出したいというイメージでご提案しておりました。

建築も昔ながらの日本家屋、瓦葺の屋根です。私たちのお庭づくりは建築との調和を第一に考え、建築から見てもお庭から見ても一体となった空間づくりを心掛けています。お庭と建築が不協和音を起こさないように、自分なりに考えて植栽や使用する素材も慎重に選んでいきます。

先日現場の確認に行った際、スタッフたちのおかげでかっこいい石の園路が出来ていました。建築の雰囲気をそのままに、お客様のお庭のイメージも守りつつ作業が進められていて安心しました。

石の園路や灯篭など、今回は和の要素が取り入れられたお庭になる予定なので、日本のお庭ならではの良さが出せればと思っています。“和=古さ”と強調されるようなものではなく、いつの時に見ても美しい日本のお庭の姿を表すことが目標です。

京都のような古都にある美しさが日本らしい美しさと形容されることも多いですが、伝統や古さだけが美しさの基準ではないと私たちは知っています。私たちはこれからも自分たちの考える美しいお庭づくりをしていきます。

今回のお庭づくりでも、温故知新の気持ちを大切に、自然が寄り添う日本のお庭の在り方を考えていきたいですね。