綴り

庭園による演出効果

作成者: 松本 友香里|2023年04月30日

こんにちは。

コデマリが見事に咲き誇っています。たわわに花がついているので枝が重そうにしなっています。毎年この時期になるとこのコデマリはたくさんの花をつけてあたたかな季節を謳歌しています。白くて小さな鞠のような花が可愛らしく好きな花のひとつです。〇〇マリという名前の植物が日本にはとても多いのですが、この丸い花を見てコロコロとした鞠を思い浮かべるのが日本人の感性だったのだなと感じます。

 

店舗の雰囲気をつくりだす

先日昨年工事をさせて頂いたふじ寅さんに行ってきました。ちょうど季節も一巡りし、草木も昨年より場所に馴染んで根を張っていました。日々のお手入れと剪定の相談など、お施主様もお庭を大切に思って接してくれているのがよくわかります。今度メンテナンスにも入りますので、その模様もお楽しみに。

こちらのふじ寅さんは京都の古民家を改装したカフェで、内装もメニューもお施主様のこだわりが詰まっています。建築は古いつくりですが、それらを上手にリノベーションされてカフェという新しい役割を持って建築を生まれ変わらせることができました。私たちはそのこだわり抜かれた建築や店内の雰囲気を守り、そして更に良い空間をつくりあげるために今回お庭づくりをさせて頂いたのを覚えています。

この店舗に中庭や奥庭がなければ雰囲気ががらりと違っただろうなと感じます。部屋の窓から緑が見えるだけで気持ちが穏やかになりますし、こちらの店舗に合う樹種で植栽をしましたので、それらがよくマッチしてお庭が建築を、建築がお庭をより引き立てる構成になっていると思います。またふじ寅さんを訪れたお客様がこの古民家演出を存分に楽しんでくれていたら良いなと思います。障子窓から見える揺れるモミジや水の張った蹲など、それだけで店内の雰囲気をつくることができるのは庭の力だなと思います。

皆さまも京都・祇園近くにお越しの際は是非ふじ寅さんに立ち寄ってみてくださいね!

 

GW休業のお知らせ

2023年4月29日~5月7日までお休みです!

営業は8日からになりますので宜しくお願いいたします。