綴り

崩れ積みの現場完成

作成者: 松本 友香里|2022年12月18日

こんにちは。

近江庭園のお庭の葉もほとんど落ち切り、普段では光が入らないような地面にも光が当たって春に向けて日光を蓄えている感じがいたします。普段は強い日の光が当たらない部分も冬の柔らかい光は苔や宿根草、地被植物にとっては必要なものなのですね。まだまだ寒い日はこれからですが、日差しのある日はしっかり日光浴をしてビタミンを付けて元気に過ごしていきましょう。

 

山の京都、奥深くの物件

少し前にこちらのお庭の工事を取り上げたのを覚えていますでしょうか?こちらの現場が少し期間が空きましたが仕上げをし、完成いたしました。

私たちが石積みをしたあと、その石積みの上に建築工事が入った為、仕上げはこの時期になったのですが場所が京都の山深い場所なので、スタッフは寒空の下最後の仕上げを行いました。

石積みの上に新たな構造物が建っています。そして周りに少しだけ植栽を施しています。隣の既存石積みの下にもカシワバアジサイなどが植栽されており、同じような植栽をしています。地被植物はよく繁茂するものを植え、今土が露出している部分はやがて緑になってくることを想定しています。周りの背景も山、森と緑豊かな場所ですので早く馴染む仕上がりになればと思います。

石積み以外の部分も綺麗に整え、お庭周りを綺麗に完成することが出来ました。崩れ積みはあまり施工する機会がありませんので私たちにとっても貴重な経験を積める現場となりました。元々この物件は人の手から離れて空き家だったのですが、今回また新たに建築を改装し私たちがお庭に手を入れたことで、この空間が次のステップへと引き継がれたのだなと感じます。石積みも今はまだ真新しい感じがありますが、更に年月を重ねて土地や自然に馴染んでいけば嬉しいです。

寒い中一生懸命作業したスタッフのみんなお疲れ様でした。これからまだまだ寒いですが、動いて暖かくして年末まで乗り切っていきたいと思います。