綴り

奥の庭を植栽する

作成者: 松本 友香里|2023年05月28日

こんにちは。

応接間から見える灯篭とカルミアが壮観です。春日灯籠を覆うようにしてカルミアが宝珠の上に乗っています。花冠をかぶった灯篭はなんだかとても可愛らしく見えるような気がしますね。このカルミアは毎年花付きがよく、この季節の楽しみのひとつでもあります。近江庭園のお庭の中でもひときわ豪華に咲く花のひとつです。

 

地被植物で緑の空間をつくる

先日ご紹介したこちらのお庭の工事が、奥庭の植栽工事を進めるところまできました。砂利敷きするところには防草シートを敷設し、雑草を抑制しています。土も可能な限り雑草の根を取り綺麗な状態の用土を足して植栽に適した土地づくりをしています。

昔の甕が土から出てきたり、ガラが多く含まれていたり、植穴を掘るのも一苦労でしたがスタッフたちが一生懸命に作業し、無事に植栽も進んでいきました。普段下草の配植などは私がすることも多いのですが、最近ではスタッフが自分で出来るようになり、綺麗な空間をつくる技術が上がっているような気がします。スタッフたちの日頃の努力の成果ですね。

樹木の向きを見ながら綺麗に見える角度を探っていきます。剪定をしたばかりなので、常緑樹の下でも木漏れ日が心地よいですね。下草も豊富に用意したので、緑で覆われるような豊かな空間になれば良いなと思います。木々の下を歩けるようにけもの道のような部分も用意したり、石畳を復旧させた部分があったりと、ここを訪れた方が楽しめるような工夫もされているので、是非完成したあかつきには皆様にきちんとご紹介できればと思います。

奥庭はだいたい形になりましたが、実は作業はまだまだ序盤です。お庭のスペースがまだ何カ所か残っており、そちらは建築との様子を見ながら進めていくことになっています。進捗は随時こちらでご紹介できたらと思っておりますので、楽しみにお待ちください!