綴り

吸い寄せられるようなアプローチ

作成者: 松本 友香里|2023年06月29日

こんにちは。

睡蓮の花が綺麗に咲いています。毎年思い出したように睡蓮鉢の中でひっそりと咲いています。午後には花が閉じてしまうので、現場に出ているスタッフは咲いている姿を見ることが無いのだと思いますが、こんなに綺麗に咲いているのでお裾分けの気持ちで写真を撮りました。知らない間に見落としている美しい風景は沢山あるので、少しでもこのブログで共有していけたらと思っております。

 

植栽を入れました

先日始まったこちらのアプローチ工事が植栽を入れてなんとなく形になってきました。先日並べたゴロタ石も綺麗に収まり、アプローチの舗装の仕上げと門を残して、近江庭園の仕事は植栽のみです。

アプローチに少し木陰のようにかぶさるような樹形をお願いされていたので、そのような樹形のものを集めました。中でも難しかったのがすべて常緑樹でというリクエストがあったこと。建築に向かう為には狭い路地を抜け隣家の壁を見ていかなければなりませんので、その壁をカモフラージュするために常に葉のあるものをお願いされていました。

植木屋さんと相談しながらさまざまな樹形を見させて頂き、選別したものを持ってきたときはこれらがこの空間にうまく合うかどうか不安でしたが、いざ植物を入れてみるとなんだかとても緑が溢れて素敵に見えました。アプローチの上に覆うように枝が伸びていることで天然のアーチをくぐるような感覚になります。少し背が高いので、後に剪定して調整してもらい、より綺麗に整えていけたらと思います。

隣家の基礎などを傷めないように防根シートを敷地の周りに敷設しております。そういった配慮も狭小の場所に植栽をする際は必要になってくるのだと思います。配管なども傷めないよう、植栽位置は配慮し、なるべく周囲に負担をかけないよう考えることもお庭づくりでは大切なことなのではないでしょうか。広い土地に大きな木を植えることもあればこのような家の密集した土地に木を植えることもあり、その場にあった対応も大切なのだと感じます。

こちらのお庭もまだあと一か所大きな施工を残しておりますが一旦ストップで、違う現場に行き始めます。またこちらの進捗も続報をお待ちください!