綴り

冬の中の春

作成者: 松本 友香里|2023年01月22日

こんにちは。

暦では大寒の候、既に晩冬の頃です。戻ってきた寒気で肩を竦めて毎朝出勤しておりますが、近江庭園の会長は寒さもなんのそので毎日お庭へ出てお手入れを欠かしません。七十二候では「欵冬華(ふきのはなさく)」という季節で蕗の薹が顔を出す季節を意味します。欵冬(かんとう)というのは蕗の薹の異名です。蕗が氷や雪を割って現れることを表しています。蕗の薹が出てくるといよいよ暖かさも尻尾が見えてきた頃だなと思います。残りの冬も皆さま健康でお過ごしくださいね。

 

蕾がたくさんの近江庭園

季節は冬の真っ只中ですが、植物たちは既に春へ向けて準備をしています。近江庭園の植物は蕾をつけ、次に咲く季節を待っています。

紅梅と日向水木(ヒュウガミズキ)はだんだんと蕾が膨らんできました。鮮やかな桃色の花を咲かせる梅と対照的な淡い黄色い花を咲かせる日向水木、今から春にこのふたつが共演するのが楽しみです。ヒュウガミズキはトサミズキよりも優しい姿をしているからヒメミズキと呼ばれていてそれが変化してヒュウガミズキと呼ばれるようになったという説があります。ヒュウガミズキの姿には春の優しさを感じる柔らかさがあります。

こちらは今年もたわわについたアセビの蕾と既に綻んでいる白椿の花です。椿はこれから満開になり、寒い季節を彩ってくれるでしょう。お茶でも重宝するお花なので今年は品種を少しでも覚えようと思います。

近江庭園のお庭には植物が沢山ありますが、改めてお庭を見渡せば花も沢山あり四季折々の姿が楽しめます。ようやく事務所も昨年秋に完成し、季節のお庭の姿も皆さまに見て頂き易くなりました。見学を随時承っておりますので、是非お庭のご相談・見学のご要望がございましたらご連絡ください。

新しいお庭との出会いを今年もスタッフ一同お待ちしております。 お問い合わせフォームはこちら