こんにちは。
大きな花をつけたギボウシが垂れ下がってきました。花が重いのでしょうか、項垂れた姿は少し悲しそうな印象に見えますが、下垂した花は曲線の美しさが際立って美しいですね。苔が青々としてきた近江庭園のお庭ですが、これからは花の少ない季節になっていきます。苔の青色を守っていきながら数少ないお花も綺麗に管理していきたいですね。
ご縁があり、ふたたび
数年前に近江庭園で施工させて頂いたこちらのお店のお庭。今回お店の在り方を考える上で「お庭をつくり替えよう」とお施主様は大胆に決断をされ、もう一度近江庭園でお庭をつくることになりました。
前回のお庭もお客さんたちに愛されていましたが、名残惜しい気持ちもありつつも一度更地に戻し、新しく生まれ変わってきています。
前回は板石と樹脂の洗い出しで整然とした綺麗さがあったのですが、今回はサビ色のピンコロを使って円を何重にも描いていきます。壁にかかっているお店の名前の看板から波紋が広がっているようなイメージで、前回のお庭の印象とは異なり、なんだかクラシカルな雰囲気もあるような気がします。
元々お庭に机と椅子を出して気候が良い日や天気の良い日は外でお客さんはお酒や食事を楽しんでいたのですが、お施主様は今回の改装に伴って大きな木の下にそういった空間がつくれたら良いなと思っていたそうです。なので今回の改装では大きな樹木の植栽もさせて頂く予定です。こちらは後日お楽しみに。
正方形のピンコロを円形に並べていくと、どうしても石の割った肌の違いで目地が合わないところなどが出てくるのですが、それは一つ一つ割って大きさを調整しながら小さなピンコロを入れて調整していきます。思ったような形に割るのはまた至難の技なのですが、そこは丁寧に一つずつ大きさを確認しながら割っていきます。お庭の半分ほどがピンコロ地面になるので見栄えには十分注意して作業をしていきます。お店の前を通った方が少しでも「お?」と興味を持ってもらえるように、派手ではないけど綺麗な意匠で仕上げていきたいですね。
リニューアルオープンをどうぞお楽しみに! ★