綴り

お寺のお庭、完成

作成者: 松本 友香里|2023年03月23日

こんにちは。

春分を迎えいよいよ植物たちも本格的に活動を開始してきたなと思っております。近江庭園のお庭でも、苔の新芽が沢山出てきて地面の緑がどんどん鮮やかになっていくのが日毎の楽しみです。まだ頭上を見ると木々は葉が開いているわけではないのですが、ぷっくりとした新芽が沢山ついているので今年はどんな風に葉が開いていくのか想像して新緑の季節を待ち遠しく思っています。

 

舗装工事で大苦戦

この間1期工事が終了したお寺のお庭に第2期工事として先日まで入らせて頂いておりました。あたたかい季節になってから舗装工事を行いましょうということで残っていた駐車場の方の作業にかかります。

今回使用した舗装材は通常使っているものとは違うものを使用して、近江庭園としては新素材の開拓、新たな挑戦でした。

ただの土間コンクリートでは味気ないので、他の素材は無いかというお施主様からのご希望で、車が乗っても割れない三和土仕上げのような舗装になる材料を使用して施工を行いました。

こちらの施工が本当に難しくて!良い勉強になったと痛感しております。勾配の取り方も複雑な現場でしたので下地のコンクリート打設時からかなり神経を使う部分ではあったのですが、いざ舗装材を打つ本番の日には本当に苦戦しました。結局、日中が暖かすぎた影響で表面の骨材の砂利を出すためのふき取りが間に合わず一部の仕上がりが納得いくものにすることができませんでした。

この結果は良くないと、再度舗装を打ち直し、2回目の正直でなんとか形にすることができたのです。

打設後数日経ってから表面の白華取りを行いました。またきちんと舗装が固まっているかどうかを確認し、舗装表面と庭園のお掃除をしました。舗装はなんとか三和土のような仕上がりになり、土のあたたかみのある印象になっています。ところどころで粒の大きさの違う骨材が顔を見せ、自然の風合いが楽しめます。今回の施工では左官屋さんにも手伝ってもらっていたのですが、その左官屋さんも施工するのが難しかったと言っていたので、この舗装に挑戦してみたのは近江庭園にとって良い(厳しい)訓練だったのかもしれません…。ですがそのおかげでコンクリートとは雰囲気が全く異なる駐車場ができたので、新たなお庭のご提案の幅も広がったかと思います。玄関周りの階段には本当の土を使用した三和土をしているので、駐車場と玄関周りのデザインに統一性を持たせることができ庭園全体のバランスはとても良くなったと思います。

春を迎え、改修したお庭のほうではアセビやミツマタの花が咲き誇り、木々の新芽ももうすぐ開きそうな状態です。植物たちが更に生き生きしてくると思うので、こちらのお庭も新緑の季節が待ち遠しいですね。

紆余曲折ありましたが、なんとかお寺の園路周りの改修が無事に終了しました。お寺の和の雰囲気は損なわず、自然の姿の雑木と優しい素材を組み合わせて完成したお庭です。大津市のどこかに美しいお寺があればそこは近江庭園がつくったお庭かもしれません…!由緒あるお寺のお庭の一部改修を任せて頂けて光栄でした。今後もお客様と寄り添って、理想のお庭づくりをしていけるように精進したいと思います。